ワシントンD.C.遠征記録 11/28〜12/2(3泊5日)

◆日本11/28------------------------------------------------
結局1時間仮眠(気絶)し、6:00出発。成田線で空港7:30着。2万円両替(192ドル)し、いつものとおり機影を眺め、9:00友人E氏と京成線出口コンコースで合流。
1タミ南の検査後、初めての場内なので1タミ北まで延々と散策し歩き疲れる。10:40無事に搭乗。

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NH002 ANA B777-300ER(JA783A) Seat:30A
Dep.RJAA/NRT_11/28_11:10 1タミ南 Gate54 Departure R/W16R
Arr.KIAD/IAD_11/28_ 9:40 コンコースB Gate?? Landing R/W01R(推測)
最高巡航高度:37,000ft

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ダレス国際空港到着後、コンコースBからモバイル・ラウンジでターミナルへ移動。入国審査で両手10本の指紋スキャン+顔撮影。完全に犯罪者扱いだな。 出発前にESTA申請済みなので、せっかく練習していた『Sightseeing!!(観光)』と『4Days(4日滞在)』は言う機会が無かった。ちなみに機内食はチキンもビーフも無く、カニ釜メシだった。うまかったけどチョット残念。ま、CAさんが日本人だし。友人E氏は、出国時にナゼか磁気検査に引っ掛かったので、入国審査でも結構質問されてた。
まだカナダ上空。
◆現地11/28_10:30
スミソニアン国立航空宇宙博物館別館スティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センターに行く。実はスミソニアン本館より大きい別館。
ネットで調べたら平日のシャトルバスは空港10:30発だが、到着日11月第4木曜はThanks Giving Dayで祝日(次の日はBlack Fridayで休む人も多い)。 で、土日は11:30発みたいなのでワシントンフライヤー・タクシー(プリウスα)で行く(これが誤算だった)。 表示金額払うと「チップは?」って、アッチから言ってくる。アメリカの唯一非合理的な悪習。トータル25ドル。2人ならさほど高くない。

Boeing Model 367(B707)
入館は無料。ライトフライヤーからF-35まで、展示物の価値を理解できる人間なら、20ドルでも安いと思う。この辺はさすが戦勝国というか、アメリカというか・・・世界の警察を気取るだけのことはある。

B-29"エノラ・ゲイ"、SR71、スペースシャトル(ディスカバリー)、SDI、ボーイングモデル367(後のB707)、ご存じコンコルド、その他日本に実機の無い旧日本軍機も含め、メジャー級がギュウギュウに詰まってて、終日堪能。 お土産屋さんは分館の為かイマイチ。一応本買った。
スペースシャトルは全長は24m程度だが、高さがハンパ無かった。超高い。2日後に見たハッブル宇宙望遠鏡(HST)が入るんだものな。あの望遠鏡も超デカかったが。
オービターのエンジンは、リフト時はたいした推力にならないと認識していたが、超デカかった。 マジかよ・・・ってくらい。どんだけデカイんだか。 実物を見て、つくづく日本がコレを作るのは不可能だと感じた(予算もノウハウも)。 無人探査に注力しているのは、日本のお家芸という点で正しい選択なのかなと、いろいろ感じるものがあったのは大きな収穫。小学生の頃から一度は見たかったし、憧れていたから凄く嬉しかった。素直に感動した。 飛行機にハマる前から宇宙開発とかがずっと好きだったしね。
あとは・・・、空自が導入予定のF-35は意外にデカイ(高さが)。B-29は綺麗。モデル367は機底低過ぎ。流麗なコンコルドのダブルデルタ(オージー翼)はアメリカ人には描けないデザインかな。 意外なところでF-14D(最終型)を見た。厚木はF-14Aだったんで初見のハズ。 MiG-15/-21は小さい。 諸元表で大体の大きさは知っていたものの、現物を見ると随分感覚が変わるのが面白い。SR-71はデカ過ぎ(笑)。
ひとしきり堪能したので、16:30頃空港へ戻ろうとしたが・・・。
来ると思ってたシャトルバスが運休らしい・・・。 祝日は、開館してるけどバスは運休だと。そんなの聞いてないしサイトに載ってない。え?アメリカだと普通なの?日本じゃありえんだろ。帰れない・・・。
で、デカイ黒人の警備さんにTEL聞いてかけたら、オペレータがワーワー言ってるうちに電話切れた。で、その警備さん付き添いでなんとかタクシーを呼び出して空港へ帰着。 面と向かうと、マッハの英語でも何となく相手の言いたいことが分かるけど、電話は上級者向けだ。 中途半端に頑張るより、ケータイ持ってませんって言ったほうがいいかもと思った。 日本語だって、100%聞かずに類推憶測で喋ってるしな。
15分後、またもプリウスαのワシントンフライヤー・タクシーに乗って空港へ帰着(25ドル)。そこからはワシントンフライヤー・バスで、オレンジラインのウエスト・フォールズ・チャーチまで行く(10ドル)。車内はやや混み。タクシーだと30ドル位かかるのでアホらしい。
ウエスト・フォールズ・チャーチで、ワシントンメトロ版のSuicaことSmarTrip(デポジット2ドル)を買ったので、切符を買う経験ができなかったけど、超便利だった。チャージも簡単。ただ、自動改札が日本のような素敵な液晶ではなく、携帯電話黎明期みたいなやつなので、残高が確認しづらい。
オレンジラインで約10分乗ると、ホテルのあるコートハウスに着く。駅名どおりホテルの1ブロック隣りが裁判所。 治安はワリと良いが、そもそも人通りが少なく、看板が少なくて悪く言えば殺風景。店舗も営業中なのかお休みなのかわかりづらい。震災後のあの雰囲気。
ホテルはHILTONと銘打つものの、Garden Innなので普通の観光ホテル。部屋は広い。 チャージ/TAX込みでツイン3泊270ドル。チョット高いと思ったら最終日に2人分料金とわかった。 本当は1人135ドル。1泊45ドル。ワシントンDCまでポトマック河挟んで10分なのに安過ぎ。日本の地方都市の安いビジネスホテル並みだ。ベッドも大きかった。
夕食は近所のスポーツパブ(アメフトがメイン)でバーガーを頼む。
今更ながら単位は、ビール→パイン(pt)、肉→オンス(oz)。メニューの説明が英語の上に単位が分らん。適当に1パインと12オンスの肉頼んだらえらいことになった。ビール560ccと肉340g。どっちも大盛りじゃねぇか!しかも無条件で満載ポテト。食べたけど。風邪薬よりも胃腸薬必須。
街を散策するも、日本と違って祝日は軒並み閉店。翌日もBlackFridayとかで、人によっては4連休。 欧米に多いタイプの使いにくいシャワー浴びて、いつもより2時間早い23時に就寝。

◆現地11/29 ------------------------------------------------
ホワイトハウス付近のリス。地面掘ってなんか食べてた。距離1m。
夢も見ずに7:00起床。 近くの喫茶店で朝食後、雲一つ無い天気なのでワシントンDC散策に予定変更。
この日地下鉄が軒並み20分待ちになってた(時刻表は無い。電光掲示も何時何分に到着、ではなく、後何分したら到着という表示方法)。というのも空港まで直結する『シルバーライン』の工事の影響。 最終日に空港までの高速道路の上下線の真ん中に工事中の線路があるのを確認。完成したらバス不要になって便利になる。
コートハウス駅から乗ってフォギー・ボトム駅で降りて一直線に1kmほど坂を下るとリンカーン記念館。この辺の建物見てると、ギリシャとかローマとか、いわゆる歴史のあるものに相当コンプレックスある感じ。アメリカって神殿関係無いじゃん。とは言え、座ってる大きなリンカーンが小さく見えるほど巨大な建物。正面のリフレクティングプールは凍ってた。その後北側のベトナム戦争戦没者慰霊碑、南側の朝鮮戦争戦没者慰霊碑を見学。ジョギングしている人もいる。皇居と違って排ガスまみれでないので気持ちよさそう。
その後、東に向かい、円形の第二次世界大戦記念碑を見学。当時の大統領の言葉や戦役が刻まれている。あまり戦争とか考えない観光客は、少し微妙な気分になるんじゃないかな? さらに東へ歩き、四角錐のワシントン記念塔。・・・ただいま絶賛メンテ中で足場が組まれており、ロケット発射場っぽくなってた。当然サイドウォークも立入禁止なので写真だけ撮った。
ここから一路北上してホワイトハウスへ行くと、日本語がチラホラ聞こえ始めた。 裏庭は順光だけど遠い。 5段脚立で200mmレンズ使うとTVのような映像になるが、後ろのポリスメーンに即逮捕だろう。一歩でも車道に出ただけでスゲー怒られてたし。そこからぐるっと正面に回り込んだら、ゲートからお馬さんの散歩に出くわす。何飼ってんだか・・・。東に歩き、メトロセンター駅近くのフォード劇場(リンカーン暗殺現場)をちょっと見る。結構賑わってた。
で、南下すると、FBI(連邦捜査局)本部ビル。普通の古いビル。友人E氏が突入時に言う「エフ・ビー・アーーイ!」をずっと言ってた。俺も好きなので言ってた(←アホ)。

そのままホワイトハウスとキャピトル(アメリカ合衆国議会議事堂)を繋ぐペンシルバニア・アベニュー通りに入る。 大統領就任式後、ホワイトハウスへのパレードで使うアベニュー。 延々と歩いて到着した議事堂は巨大。つか見るもの全て巨大。何回デカイって言ったことか・・・。カッコヨカッタです。
ここまで5.5mile(約10km)の約4時間の散歩。
議事堂から500m南西のトルティーヤ・コーストで、死ぬほどデカイチキンのバーガーを食べる。つきだし(?)のコーンチップスとサルサソースがアッサリしてて超うまかった。これは絶品。
食事後、近くのキャピタル・サウス駅から西へ戻り、ロズリン駅でブルーラインに乗換え、アーリントン・セメタリー駅で降車。
一度訪れたかったアーリントン国立墓地。山あり谷あり園内地図無しの墓地。J・F・ケネディ一家のお墓、衛兵の交替式を見学。墓地南側に位置する国防総省(ペンタゴン)を眺める。 横から見るとただのビル。 ひととおり見終わって日没まで1時間あるので、旗を掲揚している銅像(硫黄島記念碑)でおなじみの、合衆国海兵隊記念碑まで、地図の無い園内を勘で徒歩行軍。奇跡的に最短距離で歩けた。銅像超デカイ。高さ2mの台座に3mの銅像。 そこから偶然、飛行機好きなら有名な会社BAE SYSTEMSのビルが見えた。こんなとこに進出してるんだな。墓地だけで2.5mile徒歩。
今日の目的は完遂。で、今さらホテルと反対のロズリンに行くのもね〜、って事で、地図無しで歩いてホテルへ向かったところ、これも奇跡的に最短距離で帰れた。墓地から1.2mile。
今日だけで知らない道を探り探り5.5+0.5+1.2=7.2mile(13km)の徒歩。足棒状態。
夕食は近場のピザ屋さん。Sサイズ(日本のMサイズ)のチーズピザで軽く済ます。今回の旅行で、このピザが一番普通のサイズでヨカッタ。

◆現地11/30 ------------------------------------------------
いよいよメインのスミソニアン国立航空宇宙博物館。開館が10時なので朝食後はホテルでまったり。9時過ぎに出発。
オレンジラインのスミソニアン駅ではなく、1駅先のランファン・プラザ駅で降車。 陸橋を走るAMTRACKの4,000馬力級ディーゼル機関車の重連+オールダブルデッカーの客車にアメリカを見た。 豪快と言うか雑というか・・・。貨物のコンテナも2段重ねで運ぶのね。
徒歩10分。博物館着。入場無料。 初日の分館(ウドヴァーヘイジー・センター)よりも来やすいので、観光客で賑わっている。外国人(俺氏)や、米国内のおのぼりさんが多い。漏れ聞こえる話から、本場とは言え皆が航空宇宙に詳しいわけではない感じがした。当然か。俺も日本の伝統とかワカランし。
分館は機体の説明以外何も無く、前知識無しでは結構辛い。本館のほうは子供の教育的な側面があるせいか、実験コーナーとか英語で大騒ぎ。

North American X-15 NASA
航空半分宇宙開発半分といった割合の展示。宇宙開発のアドバンテージを見せつけられる。 まぁ、税金は無駄ではありませんよ的な面もあるんだろう。
スカイラブとハッブル宇宙望遠鏡の巨大さには驚いた。そして、隣にあった冷戦真っ只中に最初で最後のドッキングをアポロとソユーズの展示があって感慨深かった。 こういった出来事は小学生のころから興味あって知ってたけど、30年後に出会うとは思っていなかった・・・。 本当に来て良かったと思えた。
・・・で、またもや昼食はマクドナルドしかない。なんか癒着でもしてんのか・・・?
そう言えば、ここって航空発祥〜火星星探査までの展示があるんだけど、現用(20〜30年前)航空機が無い。 現用機をスッ飛ばしてNASAのX-45とかはある。基本宇宙(NASA)推し。16時過ぎまで堪能してランファン・プラザ駅へ。途中メトロ・センター駅でE氏が買い物あるので途中下車。1人地下鉄でコートハウス駅まで。 ワシントンメトロは治安が良いし、どこぞの国のようにバカガキが騒ぐことも無いので安心(チョット不安だったけど)。降車後、照明の少ない大きい駐車場を横切るとホテルまで近道だが、E氏のアドバイスどおり、海外で夕方以降一人行動の時は遠回りでも明るい道を行くべし、ということで遠回りして帰着。
E氏帰着後、ロズリン駅でブルーラインに乗換え、国防総省のあるペンタゴン駅の次の、ペンタゴンシティという駅にある『Macy's(メイシーズ)』という、アメリカで有名な百貨店(超デカイEAONみたい)でお土産を購入。自分用には「えふ・びー・あ〜い!」のネックストラップ購入。会社等にはシーズ・キャンディのチョコ。これは日本でも有名(俺は知らなかったけど)。おいしい。 2日前のサンクス・ギビング・デーからクリスマス商戦らしく、ハンパ無い賑わい。ナゼか1Fで任天堂wiiの体験ブースあり。
3日目の夕食は、前日休みだったステーキ屋。ドレスコードは緩いがちょっとお高め。ワイン込みで35ドル。夕食後、近くのスーパーマーケットで買い物。 七面鳥?とか、いわゆる家庭料理の食材、クリスマス用品が凄かった。 ふと気付いたんだけど、レジやカウンター業務で白人があまりいない。たいてい黒人さんか、中南米、スペイン系?が多い。 都心では有色人種の雇用義務があるので、意外に白人以外の人が住んでる。 こういうのは来てみないとわからないかな。
ほろ酔いで帰り、翌日は朝一で空港行くので、荷物の整理して就寝。

◆現地12/1→日本12/2 --------------------------------------
最終日は昼前に搭乗なので、少し遅めの朝食後、バスに乗って順調に空港に到着。
ANAのチェックインの時、友人E氏と全く同じ生年月日だった事で、職員が英語でえらく盛り上がってた。当事者は置いてけぼり。
出国時に磁気検査した後、円筒形のブースに入って両腕を上げて全身スキャンをした。これってプライバシー云々の問題あって保留だったんじゃないのか? ま、なんかトータルリコール的で俺は面白かったけど。

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NH001 ANA B777-300ER(JA780A) Seat:37D←最後尾
Dep.IAD_12/01_11:20 コンコースB Gate43 Departure R/W01C(推測)
Arr.IAD_12/02_15:25 1タミ南 Gate?? Landing R/W16R
最高巡航高度:40,000ft

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ダレスで待っている間、ヴァージン・アメリカ航空(英国ヴァージン・アトランティックのアメリカ国内線子会社)、サウスウェスト航空(元祖LCC)、南アフリカ航空A340をナマで見られて感動した。 俺はこういうトコロでアメリカに来たんだなって思う人種だ。TACA航空は初見。

到着後は早々に友人E氏と別れ、成田線で帰着。時差ボケは、E氏の対策どおりにしたら全く無かった。
最後の食事が配布される直前に居眠りしてしまい、目が覚めたら回収中だった・・・。まあ、あと1時間で到着なので「全然気にしてませんけど」な大人的態度してたんだけどCAさんから「もしよろしければお食事取られますか?」と言われた。一人黙々と食べるのもアレなのでお断りした。 寝起きで相当キョロキョロしてたのバレてたのかな・・・。ちょっと恥ずかしかった。
アリューシャンから列島を南下し、鹿島灘でHeading270のスゲー右旋回。霞ヶ浦の南側をかすめて稲敷市をHeading160に左旋回してファイナルアプローチ。 オンタイムで到着。
荷物を回収後、特に感慨無く地下1階の駅入口でE氏と別れ、成田線で17:30頃帰着。

普通なら空港見学や食事とかするんだろうけどね。
国内で流れる英語のアナウンスが、超スローで聞きとれたのはちょっとした衝撃。