10日目

 ま、前の日の夜の痛みは続いているわけで。
 6時過ぎに動脈から採血。生理食塩水が流れている途中のコックをひねると流れが90度変わるので、そこに注射器を挿して採血。痛くもないし便利な時代だ。でもひねりを間違えたら血が噴き出すよな。
 それから3時間ほど耐え、9時頃医師の回診。そこで鼻の酸素チューブ取り外し、カテーテル抜去、生理食塩水の点滴取り外し、心電図取り外し。 と、ここまでは数人でものの1分くらいで終了。で、ドレナージのチューブ取り外し。チューブは抜けないように、チューブと皮膚をあわせて2箇所縫合してるので、それを切り外すのが痛い。で、大きく息吐いて停めた瞬間に一気にチューブを引き抜く。もうさー、痛い通り越して一人パニック。そりゃ涙も出ますわ。
 まー、地獄の抜き取りが終わった直後から、晴れて自由の身に。いやー、もう超快適。全然痛くないし。すごい感激。1週間ぶりに笑顔が戻った感じ。それまでは迂闊に笑うと激痛走るからバラエティ番組も慎重に見ざるを得なかったので、幸せ。
 体には右腕の点滴のみ残った。点滴台持ってうろつくといかにも患者っぽい。しばし患者気分を堪能するほどの余裕が出てきた。 その後5分粥の昼食を済ませ、点滴も抜き、完全自律二足歩行ができるようになりました。幸せ。
 顔色がよくなたせいか、夜中散々お世話になった看護士さんがみんな「すごく元気になりましたね」と驚く。俺、そんなに死にそうな形相だったのかな・・・。ま、チューブ抜いただけでこんなにラクになるとは思わなかったからなぁ。
 13時過ぎ、母と伯母さんがお見舞いで来院。その後会社の人がお見舞いに来た後、楽団の某氏がお見舞いに来てくれました。月刊AIRLINEとB777のムック本を頂きました。さすがツボを心得ています。特集も自分にピンポイントな記事で、本当にうれしかった。ずっと読んでたら羽田に行きたくなった。無論B777-200ER/-300ERの撮影です。まだレイクド・ウイングチップ見てないし。B737のNGも見てないし。
 夕食(相変わらず五分粥)の頃から、傷口がちょっと痛み出し、咳・クシャミをすると背中に響いて痛いので、咳は10回分割にして小出しした。全然スッキリしない。本当は傷口も痛かったんだろうけど、チューブの痛みで消し飛んでいたようです。ま、アレに比べたらちっとも辛くない。