2日目

 8時朝食後、2月の初回発病以降のレントゲンとCTのフィルムが入ったでっかい封筒+紹介状+看護内容文書を持って行かされる。8:30タクシーで出発。F市立医療センターに9時着。しょっちゅうクルマで前の道路を通っていたけど来たのは初めて。まさに畑の真ん中で、療養には適しているのかも。
嬉しくないホワイトリング
 受付をし、呼吸器外科で診察、というかすぐ病室(6人部屋)へ。看護士さんに連れられて設備の説明が終わった後、氏名・生年月日を書いたビニール製の腕輪を着けられた。退院までずっと。あまりになじみすぎて、家に帰るまで付けっぱなしだった事は秘密。
 11時に処置室へ。始めに採血。量が多いので左脚の付け根(股関節)に針を入れるという事でちょっとビビッたものの、実際やったら腕から採るより全然痛くない。危険性が高いのか、この部分からの採血は看護師はできず、医師じゃないと採血できないらしい。
 その後肺から漏れた空気を負圧で抜く、胸腔ドレナージ処置の為局所麻酔を打ち切開。今回は手術で内視鏡挿入の為前より肋骨1本下の間(第7肋間?)からチューブを挿管。前回は真横に心臓の脇まで入れたが、今回は斜め上に挿していた。挿入中は体の中を棒でグイグイ押される感じで、しかもチト痛い。横に寝て左腕上げてるので処置が見えてないので何がどう痛いのか言えないのでひたすら我慢。
 午後、骨にしみるような痛さが頻繁にあったので、レントゲン撮ったところ、特に挿管に問題無く肺も広がっていた。もしかすると、体内を直接見て挿してるわけではないので、肋間神経に直接チューブが触れているかもしれないとのこと。肋間神経は肋骨に沿って背骨から胸にほぼ水平に通ってるので、わき腹で痛みが起きても心臓(みぞおち)付近や背骨が痛いと感じる事があるようで。2月に穴が開いた時も、胸の中央が痛かったのはそのためか。 ガッテン・・・したものの痛いのは変わらないので痛み止め待ってたら座薬とのこと。ズボン下げてたらあっという間に終わり。さすが慣れたもんだ。でもしばらくしても痛いので鎮痛剤ロキソニンと胃薬を飲んだ。若干やわらいだ気がした。 後から聞いたら、肋間神経の"ズキッッ!!"って痛みは鎮痛剤で抑えられないようです。あんまりそれが痛いのでメス入れたところの痛みは全く気にならずだった。
 15時に心電図と肺活量測定。 心電図はあまりの痛みで横になるまでが一苦労。なんか会社の健康診断の数倍の時間かけてた。 で、生まれて始めての肺活量測定。何もこんな時にやらんでも・・・。深呼吸が痛いのでセーブしてに呼吸したら2000cc。ま、病人だからこんなもんで勘弁、と思ってたら、ちょっと参考値にならないということで再トライ。ボーッとする中で"あ〜、楽団のObMさんに似てるなー"とか"笑顔で鬼のようなことを言うなー!!殺す気かー!!"と思いつつ、この調子だとできるまでやらされそうだったので、死ぬ気で呼吸して4000ccくらい。マジで肺が爆発するかと思った。なんとかお許しが出て病室へ。 手術は9/7。それまでこの突然不定期にくる激痛を共にすることになる。