営業の訪問

 今日は11時から15時までの4時間、ジ●イレックス・コ●ポレ●ション株式会社の営業2名(新人N氏と課長F氏)が、不動産・マンションの最近の動向のお話ということで訪問。てっきり新人Nだけと思ってたら上司がついてきて、最終的にはF氏が9割話してた。
 俺って、見た目がおとなしくて、ずっと敬語使う(無論探りを入れる為。敬って無い)ので、”コイツ程度なら言いくるめられるな”って思うみたいね。
 敬語を意図的に使ってると相手が自分をどの位置から見てるかわかるね。

俺ね、総務だけど営業関係の本面白くて結構読んでるのよね。<序盤>※言い方はデフォルメ無しです
 今住んでる所の賃料や仕事等を話し、年収になったところで『あらためて源泉票で総額確認して欲しい』と言ったので『今言ったのでほぼ合ってるので、あるけど見る必要は無い』と返答。すると『1万円でも違うとローンとかの結果が変わるから見て欲しい』と言うことで、"確認して!""断る!"の繰り返しを1時間半。しかも、無ければ確認しなくてもイイが、あるなら見てくれないと困るとのこと。 えぇ〜、そんなどっちでもいいものにナゼ1時間以上もこだわるんだか。これで完全に不信。だってさ源泉票見るフリして、年収700万って言ってもそれで良しって事なんか? "社内報告で、本人が見たというカタチだけでも良いので"って言われればスンナリ協力して見たけど、それまでに課長F氏が『たかだか●●万程度の年収で、ナニちっぽけなプライドにこだわってるんすか』だの『あんたね、クレーマーだよ。ヤクザ以上だな。アンタの店でも同じ事やってやろうか(オマエが携帯買えないだけだが)』『アナタ馬鹿ですか?馬鹿ですよね?』『アンタ同業の人?ひやかし?だったら承知しないよ。調べりゃわかるんだから』『ま、アンタが言わなくても全部わかっちゃってるんだよね』とのこと。揺さぶりはシカトして突っぱねてると『アンタが将来のことを考えるって言うから無料で来てんですよ。それで今さら協力できないなら"オトナとしての責任をとってもらうよ"』って・・・。 要は足代と謝礼払えってこと。ここで具体的な額面提示すると恐喝になる。わざと『オトナの責任って何ですか?金銭ですか?』って言ったら黙っちゃった。"オトナの責任"。ん〜、便利なコトバだ。俺も使おう。こういう言い回しはさすが営業のプロだと思う。勉強になる。"誠意を見せる"ってのと同じですね。一般人がヤクザ気取って言う使い古されたセリフ。
 途中、新人Nがコーヒーを買いに。F氏曰く『アナタが客にお茶も出さないから私のほうで買ったんですよ』だと。訪問営業に茶出すバカがどこに居るんだか。結局俺は飲まず、F氏が新人Nの分も飲んでゴミは置いて帰った。<中盤>
 結局F氏はいったん外出(タバコ?)。新人Nと話。そこへF氏帰ってきたので、F氏は無視でNのお願いで見る形で確認。結局数万しか違わなかったが。
 そしたらトントンと説明が始まり1時間。終盤になり、マンション購入の条件をいろいろ言い終わった頃『これに当てはまれば購入をお考えなんですね?』と聞かれたので『別に条件が全てクリアしても、今は買う気無いです』と答えたら、また急変。F『何か問題でも?』 自『別に問題は無い』 F『じゃ購入ですね』と。買うor買わないで1時間。で向こうもマンション購入は諦めたか本社へTEL。その後に半笑いで『あんな条件で本当に物件あると思ってました?あったってアナタじゃ買えないですよ。無理ですよ』って。変わり身が早いのね。ま、無理だけどね。<終局>
 マンション購入が×で新宿の本社にTELして指示を受けたらしく、急に話が変わって見せられたファイルが【マンション経営】で資産形成。デターーーーッ!!先物の次くらいにヤバイヤツデターッ!! いやね、余剰土地を持っててマンションやるのはいいんだけど、マンション資金出して入居待ちってやつでしょ。向こうは入居の保証しない上に、何かあったら自分の責任。で、差し押さえだろうな。 なので理由も無しで『経営は無しです』と答えたら『購入はイヤ、経営もイヤ。じゃ、アナタは何がしたいんですか?』って。ハァ?知るかよ。 別に話聞くだけだと伺ったと言ったら『それじゃ意味がない。ちゃんと考えて欲しいんですよ。今考えてください』『それは個人の自由だ』『今考えなかったらいつ考えるんですか。今まで何も考えないからお金が無いんじゃないですか。』 と、字面で見るといたってまともなアドバイスなんだが、完全にバカにしてる。ま、否定もできんのだが・・・。 で、散々挑発して乗せてておいて勢いでYESを引き出すテクもあるので、ちょっと挑発に乗ってキレて、その後はすぐシュンとするようにして、アオリには乗らない。そうすると向こうもコトバに詰まります。
 結局『経営を考えてくださいよ』『経営はしません』『じゃ購入ですか』『購入もしません』を1時間。客の選択肢を無意識に2択化し、その答えも "はい"か"YES"しか無いというもの。けっこうやりますね。 あ、今までのやりとり中、新人Nは間に挟まれつつ一切話してない。けっこう大変そう。
 『あれもしない、これもしないで、アナタこれからどうするんですか。真面目に考えてんですか?』って人んちで延々人生の説教。営業通り越して何様だっての(笑)。散々悪態ついてたので『酷いこと言ってるかもしれませんけど、これも本気でアナタのことを考えてるからなんですよ』だと。何後々の為のフォローしてんだか。
 結局何の進展もないまま午後3時。本社TELで『えぇ、この(自分)さん、よっぽどひねくれものでして、えぇ・・・』って。 客の前での携帯通話って、客に言ってるんですよね。古典的な営業テクの1つ。でも、よく販売系に言われるな。ひねくれてるって。 多分楽勝と思った客(俺)に手こずった挙げ句徒労に終わったからだろうな。言いたくもなるさ。熱い最中ご苦労です。最後に『ま、節税するほど税金払ってないでしょ。たくさん払えるようにがんばんなさいよ。こんな程度の源泉税じゃ経営なんて意味無いしね。ホントに経営できると思ってた?』って。さっきと同じ切り返し。あまり引き出し無いのかな、この課長F氏。しかも後半あたりからベッドに寄りかかって話してるし。余裕を見せる演技なのか。タバコクセーからむかついたけど。
 で、次の客(犠牲者)がいるようでそそくさと帰り支度(のフリ)。で立ち上がる直前にまた資産の話。 テクニックとしてここまで帰り支度すると客(俺)には早く帰って欲しいという思いが強くなるので、帰ってくれるならって心理を利用して再度客に要求をする事がある(結構有効な手)ので、自分はどっかりあぐらかいて冷静にお断り。 でお帰り。  その際名刺も持ってっちゃいました。予想はしてたので社名、氏名は覚えてたけど。 関東財務局長(1)って登録3年未満なんだよね。コレ見て不審に思ってたのでHP見たら、割とちゃんとした会社。 課長F氏の物言いから、てっきりソレ系かと思ってたので肩すかし。でもそんな会社でもあんな営業してると思うと、何だかな〜だ。
 もう2度と無いから録音しておきたかったな〜。
 『是非話だけでも』と平身低頭で言っておいて実際来たら『アナタが来て欲しいって言うから来てる』って物言い。こういった強引かつ自然ななすり替えは営業慣れして身に付くんだろう。正直言ってこういうのを身につけたいんだよな、仕事でさ。 強気で行くと結構うまく意見を押し通せることが多いし。しかも相手のほうがオカシイみたいな事言ってさ(プライベートではやらないほうがよい)。
 どーでもいいんだけどさ、この課長F氏、大学時代のプロの指揮者の先生(ク●シー)をスゴク若くした感じにソックリでさ、4時間ずっと思ってニヤニヤしてました。 失礼!

結局生保の見積もりできなかった・・・。